「保守契約が終了しました」という通知が届いたとき、あなたはどうしましたか?
「今すぐ困っているわけじゃないし……」「更新するとまたお金がかかるし……」と、そのまま放置している方が多いのではないでしょうか。
お気持ちは非常によく分かります。毎年数十万円の保守費用、正直「何にお金を払っているのか分からない」というのが本音だと思います。壊れてもいないのに、お金だけ出ていく。経営者としては当然の感覚です。
しかし、断言します。 保守が切れたシステムを「動いているから大丈夫」と使い続けることは、「車検切れの車で公道を走る」のと同じくらい危険な行為です。
事故が起きていないのは、たまたま運が良かっただけ。ひとたびトラブルが発生すると、修理代どころか「営業停止」レベルの大打撃を受けることになります。
今回は、「保守が切れてしまったシステムをどうすべきか」について、中小企業が取れる現実的な選択肢をお伝えします。
- 保守切れシステムの放置は「情報漏洩」「業務停止」「データ消失」の3大リスクを抱える
- 元の開発会社に保守を再依頼すると、足元を見られて高額になりがち
- SmallTechなら、現状診断から引き継ぎ・再構築まで「ITパートナー」として伴走できる
あなたの会社は大丈夫?「保守切れリスク」チェック

まずは、御社のシステムが今どれだけ危険な状態にあるか、チェックしてみましょう。
- □ 保守契約が切れてから半年以上経つが、特に更新していない
- □ システムにトラブルが起きた時、「誰に電話すればいいか」が分からない
- □ 最後にセキュリティのアップデートをした日を覚えていない
- □ 「動いているから大丈夫」が社内の合言葉になっている
- □ サーバーやパソコンの中に、バックアップを取っていないデータがある
3つ以上当てはまったら、赤信号です。 何も起きていない今この瞬間も、御社のシステムは「無防備な状態」でインターネットに繋がっています。
保守が切れたシステムを放置する「3つの致命的リスク」
「動いているんだから問題ないだろう」と思われるかもしれませんが、保守切れのシステムは、見えないところで静かに危険が積み上がっていきます。
リスク1:セキュリティの穴が「開きっぱなし」になる

システムには日々、新しい脆弱性(セキュリティの穴)が発見されています。保守契約がある間は、開発会社がその穴を塞ぐ「修正プログラム」を適用してくれていました。しかし、保守が切れた瞬間から、その穴は「開きっぱなし」になります。
これは、家の鍵が壊れているのに修理せず、「泥棒が来なければ大丈夫」と言って暮らしているようなものです。
実際に、保守切れのシステムを狙ったサイバー攻撃は年々増加しています。中小企業だから狙われない、ということは決してありません。むしろ、セキュリティが甘い中小企業こそ、攻撃者にとっては「格好の標的」です。
万が一、顧客情報が漏洩すれば、損害賠償はもちろん、取引先からの信頼も一瞬で失います。「保守費をケチった数十万円」のせいで、「数百万円〜数千万円の損失」を被るリスクを抱えることになるのです。
リスク2:壊れた時に「誰も直せない」
保守契約があった頃は、「調子がおかしいな」と思ったら開発会社に電話すれば済みました。早ければ当日中に復旧してくれたこともあったでしょう。
しかし保守が切れた今、トラブルが起きたらどうなるか?
まず、元の開発会社に連絡しても、「保守契約がないお客様は対応できません」と断られるか、「スポット対応なので1回10万円〜です」と言われます。しかも、契約外のため対応は後回し。「来週なら見れますが……」と言われている間に、業務は完全にストップしてしまいます。
さらに厄介なのは、元の開発会社が廃業しているケースです。IT業界は入れ替わりが激しく、5年前に頼んだ会社がもう存在しない、ということは珍しくありません。そうなると、システムの中身を知っている人が「この世に一人もいない」状態になります。
システムが正常に動いている今のうちに、「何かあった時の連絡先」を確保しておくことが最も重要です。
リスク3:ある日突然、データが全部消える

これが最も恐ろしいシナリオです。
保守切れのシステムは、バックアップ体制も放置されていることがほとんどです。「自動でバックアップされているはず」と思っていたら、実は保守契約の一部としてバックアップ先のクラウドストレージを使っていて、契約終了と同時にバックアップも停止していた、という事例は実際にあります。
ある日、サーバーのハードディスクが物理的に壊れる。パソコンに水をこぼしてしまう。ランサムウェア(身代金要求型ウイルス)に感染する。こうした「まさか」は、起きる時は突然です。
10年分の顧客データ、過去の取引履歴、社員が長年かけて蓄積した情報……。 すべてが一瞬で消える。バックアップがなければ、復旧は不可能です。
なぜ、保守の問題は「後回し」にされるのか?
ここまで読んで「確かに危ないな」と思った方でも、おそらく行動には移せないのではないでしょうか。それは、保守の問題が後回しにされる「構造的な原因」があるからです。
原因1:「痛み」がすぐに来ない 保守が切れても、システムは翌日もふつうに動きます。目に見える変化がないため、「今日やらなくてもいいか」が永遠に続きます。これは健康診断と同じです。自覚症状がないうちは誰も病院に行きませんが、症状が出た時にはすでに重症化しています。
原因2:「誰に相談すればいいか」分からない 元の開発会社に相談するのはなんとなく気が引ける。かといって、新しい会社をどう探せばいいか分からない。結果、「宙ぶらりん」の状態が延々と続きます。
原因3:「また高いお金を取られるんじゃないか」という不信感 過去にシステム開発で痛い目を見たことがある社長は多いです。「見積もりを頼んだら数百万円と言われた」「言った通りのものが出てこなかった」……。こうした経験が、IT全般への不信感を生み、「もうITにはお金をかけたくない」という気持ちにさせてしまいます。
解決策:SmallTech流「保守の引き継ぎ&見直し」
SmallTechが提案するのは、「高額なシステムの全面刷新」ではありません。 今動いているものを最大限に活かしながら、「最小限のコスト」で安全な状態を取り戻すアプローチです。
ステップ1:まず「健康診断」をする
最初にやることは、御社のシステムの現状を正確に把握する「IT健康診断」です。
具体的には、こんなことを調べます。
今のシステムは何で作られているか(使われている技術やソフトウェアの種類)。セキュリティ上の問題がどこにあるか。バックアップはきちんと取れているか。今後、どのくらい使い続けられそうか。
これを把握するだけでも、漠然とした不安は「具体的な課題リスト」に変わります。対処すべきことが明確になるだけで、気持ちはずいぶん楽になるはずです。
ステップ2:「緊急度」で対処を分ける
診断結果をもとに、対処を「今すぐやること」「半年以内にやること」「将来的に考えること」の3段階に分けます。
今すぐ:セキュリティの穴を塞ぐ。バックアップの仕組みを作る。 半年以内:古くなった部品(サーバーやソフト)の更新計画を立てる。 将来的に:システム全体をクラウドに移行する、新しい仕組みに置き換える。
全部を一気にやろうとすると莫大な費用がかかりますが、こうして分ければ月数万円の範囲で始められることがほとんどです。
ステップ3:「かかりつけ医」を持つ
最も大切なのは、「何かあった時にすぐ相談できる相手」を確保することです。
SmallTechのITパートナープランでは、月額の契約で御社のシステム全体を「見守り」ます。トラブルが起きた時の緊急対応はもちろん、「こんなこと聞いていいのかな?」という小さな疑問にも対応します。
人間の体と同じで、システムにも「かかりつけ医」が必要です。大きな病院(大手ITベンダー)に毎回行くのは大変ですが、近所のかかりつけ医(SmallTech)なら、気軽に相談できます。
導入でどう変わる?(製造業B社様の事例)
実際にSmallTechの「保守引き継ぎ」をご利用いただいた、従業員18名の製造業・B社様の事例をご紹介します。
【Before】ご相談時の状況
B社様は、8年前にある開発会社に作ってもらった販売管理システムを使っていました。毎年40万円の保守費を払っていたのですが、「特にトラブルもないし、高い」と感じて2年前に保守契約を終了。
その後、しばらくは問題なく使えていましたが、ある月曜の朝、突然システムが起動しなくなりました。
慌てて元の開発会社に連絡したところ、「担当者が退職しており、対応できない」との返答。別の会社に相談しても、「中身が分からないので調査だけで50万円かかります」と言われ、途方に暮れてSmallTechにご連絡いただきました。
【After】SmallTechが対応したこと
まず、緊急対応としてシステムの復旧作業を行い、原因はサーバーの老朽化によるハードディスクの故障であることを特定しました。幸い、データの大部分は復旧できました。
その後、3つのステップで立て直しを行いました。
緊急処置として、まずクラウド上にバックアップの仕組みを構築。これで仮にサーバーが壊れても、データは安全な場所に残る状態を作りました。
半年かけた計画的な移行として、8年前のシステムの機能を整理し、「本当に使っている機能」だけを新しい仕組みに段階的に移行。一気に切り替えるのではなく、業務を止めずに少しずつ引っ越す形を取りました。
ITパートナー契約として、移行完了後も月額のプランで継続的に見守り。小さな改善要望にもその都度対応できる体制を整えました。
B社の社長様からは、こんな言葉をいただいています。
- サーバー故障時もデータ消失ゼロ(クラウドバックアップ)
- 「困った時に電話する先がある」安心感で、社長のストレスが激減
- 新システムはスマホからも確認可能になり、外出先での業務効率が向上
SmallTechだからできること(ITパートナーの強み)
SmallTechは、一般的なシステム開発会社とは立ち位置が違います。 私たちは「中小企業診断士」の資格を持つ「ITパートナー」です。
「作って終わり」の開発会社や、「毎月お金だけ取って何もしない」保守会社とは根本的に異なります。御社の経営課題をITで解決する「伴走者」であることが、私たちの強みです。
他社のシステムでも引き継ぎ可能
「別の会社が作ったシステムは見てもらえないのでは?」と心配される方が多いですが、ご安心ください。他社が開発したシステムでも、中身を調査した上でお引き受けいたします。
「全部やり直し」を言わない
多くのIT会社は、他社のシステムを見ると「これは作り直した方がいいですね」と言います。なぜなら、新規開発の方が売上が大きいからです。
SmallTechは違います。今あるものを活かせるなら最大限に活かします。経営者の目線で「本当に必要な投資」だけをご提案するのが、中小企業診断士としての矜持です。
月額プランだから「ちょっとした相談」もしやすい
「パスワードが分からなくなった」「画面の表示がおかしい」「新しいパソコンにソフトを入れたい」。こうした日常の小さな困りごとも、月額プランなら追加料金を気にせず相談できます。
大手の保守サービスでは「それはサポート範囲外です」と断られるような小さなことでも、SmallTechなら「町のIT何でも屋」として対応します。
よくある質問(FAQ)
Q. 保守が切れてからかなり時間が経っていますが、大丈夫ですか?
A. はい、まったく問題ありません。まずは現状のIT健康診断から始めます。どれだけ時間が経っていても、現状を把握してから対処の優先順位をつけることが重要です。
Q. 前の開発会社のソースコード(設計図)がありません。
A. ソースコードがなくても対応可能です。システムの動きを外側から分析し、必要に応じて段階的に新しい仕組みに移行する方法をとります。
Q. 今のシステムがあと何年使えるか知りたいのですが。
A. IT健康診断で「寿命の目安」をお伝えできます。「あと2年は使えるが、ここだけは今すぐ手を打つべき」のように、具体的な判断材料をご提供します。
Q. 保守費用が高いのが嫌でやめたのですが、また同じことになりませんか?
A. SmallTechの月額プランは「定額」で、追加費用が青天井になることはありません。また、何にいくら使っているかを毎月レポートでお伝えしますので、「何に払っているか分からない」という不透明さは一切ありません。
まとめ:「動いているうちに」が、最大のチャンス
保守が切れたシステムは、「動いている」だけで「安全」ではありません。
トラブルは、いつも「最悪のタイミング」でやってきます。月末の締め処理中に、年度末の繁忙期に、大口の受注が入った直後に。そしてその時になって初めて、「あの時ちゃんと手を打っておけば……」と後悔するのです。
逆に言えば、システムが正常に動いている今が、手を打つ最大のチャンスです。
壊れてからの「緊急手術」は高くつきますが、元気なうちの「健康診断」はわずかな費用で済みます。 まずは御社のシステムの「現状」を、一緒に確認するところから始めませんか。

